契約に不動産屋が2社登場する?~客付と元付のシステム~

1回の契約に不動産屋が2社登場 元付けと客付け

お部屋探しから物件を借りるまで

不動産会社Aとお部屋探しをする

インターネットで物件を探して、良い物件があれば不動産会社に問い合わせると思います。例えば、不動産会社Aという会社に問い合わせたとしましょう。

問い合わせた先の不動産会社Aに、いくつか物件を紹介され、良さそうな物件をあわせていくつか案内してもらって、気に入った物件があれば申込をします。

その後は入居審査を通過して、必要書類と初期費用を揃えて契約となるでしょう。

たいていの場合はこの時点で不動産会社Aとはお別れです。いろいろと話を聞いてくれて親切にしてくれたAの営業マンとも会うことはないでしょう。

借りる物件を管理する不動産会社B

さて、無事契約したお部屋へお引越しです。

まずは不動産会社から鍵をもらいます。

入居開始の日に待ち合わせて、現れたのは不動産会社Bでした。入居するお部屋の管理会社になります。

これからこのお部屋で生活をはじめて、何か困ったことがあれば、この不動産会社Bを頼ることになります。

鍵を渡しに現れた不動産会社Bの営業マンとは今回初めて会いましたが、これから少々長いお付き合いになるかもしれません。

長くなりましたが、お部屋を借りるときはだいたいこのような流れで進んでいくと思います。場合によっては不動産会社Bが登場するタイミングが前後することはあるかもしれませが、おおむねこの流れで間違いないでしょう。

物件を借りるまでに2つの不動産会社が関わる

上の話では、物件を1つ借りるまでに不動産会社Aと不動産会社Bという2つの不動産会社が登場しました。

不動産会社1社でこの一連の流れが進むこともありますが、不動産の取引というのは、実は不動産会社2社で行うことがよくあります。

客付け業者と元付け業者

この2社はそれぞれ「客付け(客付)業者」「元付け(元付)業者」と呼ばれています。

先ほど登場した不動産会社Aが客付け業者で、不動産会社Bは元付け業者になります。

この客付け業者と元付け業者について説明していきます。

物件を紹介したり案内したりするのが客付け業者

客付け業者の仕事は、お部屋を借りようとしている方(借主)に物件を紹介したり、物件を案内したりするのが仕事です。

お客さんの好みや重視していることをよく聞いて、そこからお客さんに合った物件を紹介していきます。

気になった物件をお客さんが見たいと言えば、その物件に連れて行って案内をします。

大家さんの代わりに入居者の募集や物件を管理をするのが元付け業者

元付け業者の仕事は、大家さん(貸主)の代わりに空いた部屋の入居者募集を行ったり、大家さんと入居者との間に立ってやり取りをしたりするのが仕事です。

入居者の審査を行ったり、契約書を作ったりするのも仕事になります。

入居中にエアコンが動かなくなったとかトイレから水漏れが起きたなどの問い合わせは、元付け業者が対応する場合が多いです。

場合によっては家賃の入金管理なども大家さんに代わって元付け業者がやっていることもあります。

そうしたことから、元付け業者は管理会社と呼ばれることもあります。

客付け業者と元付け業者の実際のやりとり

では、契約するまでに元付け業者と客付け業者がどのように関わってくるかを、不動産会社Aと不動産会社Bを使って説明していきます。

入居者募集から来店まで

不動産会社Bが、ある大家さんから所有しているマンションの入居者募集をお願いされたとします。

不動産会社Bは大家さんと一緒に賃貸条件を決めて、室内の写真を撮り、不動産情報サイトなどに物件の情報をのせます。

その一方で、不動産会社Aには、あるお客さんが来店してきました。

どうやらこの地域に引っ越してくるため、引っ越し先の住まいを探したいそうです。

不動産会社Aは、来店したお客さんのために物件を探します。

すると、不動産会社Bがのせたマンションの情報を見つけました。

そのマンションがお客さんの希望した条件に合致していたため、不動産会社Aはお客さんにそのマンションを紹介しました。

少々検討した末、他の物件とあわせてそのマンションも見に行くことになりました。

物件のご案内から契約まで

ここで不動産会社Aは、マンションの元付け業者である不動産会社Bにお客さんを案内したい旨の連絡をします。

不動産会社Bは、不動産会社Aにマンションの鍵の開け方を教えるか、もしくは不動産会社Aに鍵を取りに来てもらいます。

不動産会社Aはお客さんを案内します。

いくつか物件を見た結果、お客さんは不動産会社Bが元付けのマンションで申し込むことにしました。

そこで、不動産会社Aは、不動産会社Bに申し込みたい旨の連絡をします。

不動産会社Bは、不動産会社Aに申込書を送り、必要書類や契約方法などを教えます。

不動産会社Aは、お客さんにその情報を伝え、不動産会社Bに記入した申込書を送ります。

不動産会社Bは、その申込書などの書類をもとに、大家さんと話し合って入居審査を進めます。

審査を通過してからは、お客さんと不動産会社AとBが随時やり取りをしながら契約までの手続きを進めていきます。

そうして、賃貸借の契約を結び、引っ越し先のお部屋が決まります。

お客さんがお部屋を借りる契約に至るまでに、客付け業者と元付業者はこのような動きをします。

客付け専門や元付け専門の不動産会社は少ない

先ほどの事例では、客付け業者を不動産会社A、元付け業者を不動産会社Bとしました。

しかし、客付け業者の仕事を専門にしていたり、逆に元付げ業者の仕事を専門にしていたりする不動産会社はまれです。

どの不動産会社もたいていはどちらの仕事もしています。

時には不動産会社Aが元付けで不動産会社Bが客付けみたいに、立場が逆になることも珍しくありません。

不動産会社が横のつながりが大事といわれるのは、この客付けと元付けの関係があるからです。

元付けと客付けの解説は以上になります。

不動産業界の仕組みについて少し理解が深まったかなと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

石坂

調布の店舗やイベントのご紹介、不動産に関する役立つ情報に関する記事を中心に書いています。調布に住む方々に役立つブログになればと思います。 事業用賃貸物件に関する事ならお気軽にご相談下さい!