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成約事例 塾弁がOPENしました

浅里 謙介

子供向けお弁当「塾弁」が誕生!?

今回の事業用は、成約事例のご紹介です。

調布市八雲台の佐須街道沿いに新規オープンした FCN株式会社の椎名さんは、学校から帰宅したら夜遅くまで塾に通う。そんな、子ども達の姿が珍しくない時代になりました。学校栄養士をしていた椎名さんは、夕食を菓子パンやファストフードなどで済ませている子どもが大勢いることを知り、「子ども向けのお弁当屋さん」をオープンしました。今回は、そんな子ども向けお弁当やさん【塾弁】を始めた理由をお伺いしました。

代表の椎名さん


 「私は2年前まで、学校栄養士として学校給食の献立作りなどに携わっていました。ある時、保護者の方々に給食を食べてもらう【給食試食会】を開催していて、こんなご意見をいただいたんです。


 「子どもが塾に通っているんですが、共働きで子どもが夜、塾で食べる夕食用の手作り弁当を持たせる余裕がありません。その代わりに『お弁当を買いなさい』と500円を渡しているんですが、菓子パンを買っているんですよ。椎名先生、夜の給食も出してください」って。


 そこで、いろいろ調べてみると、とんでもないことがわかりました。夕飯を菓子パンやファストフードで済ませている子どもがたくさんいたんです。このような状況で、未来の日本を担っていく子ども達の健康が心配になりました。またそれと同時に、旬の食材や和食に触れず、日本の食を守る人がいなくなってしまうんじゃないかとの不安も覚えました。

夜の子供向けお弁当「塾弁」

それで、学校以外の子ども達にも何か自分でできたら、と思って夜のお弁当【塾弁】を作ることを決心し、学習塾大手である日能研の社長に、思い切って直談判したんです。


 今では日能研の8教室を中心に、学童などへも毎日お弁当を届けています。1日でも早く、1人でも多く、菓子パンとファストフードをやめさせなきゃいけない。それが、この仕事を続ける原動力になっています。


 お弁当へのこだわりは、「旬」と「和食」としており、旬の食材は、栄養が通常の時季より凝縮されています。また、和食は栄養バランスが良く、成長期の子どもに必要な栄養素が多く含まれています。


 お弁当に込めるもうひとつのこだわりが、子どもたちへのメッセージです。お弁当のフタに、毎回メッセージが貼られています。そんなメッセージが、食材への興味や、子どもへの食育へ繋がり、さらには、「今日は旬なナスを食べんたんだよ」など親子のコミュニケーションにまで繋がっているそうです。

店舗内の様子
子供からの返信メッセージ
子供へ向けたメッセージカード


《編集後記》
 不動産の賃貸の仲介をしているとその時代の課題が見えてくることが多くあります。今回は、子どもが一人で食事することも増え、それに伴って、成長期である子どもの食事が疎かになる。そんな社会的な課題を解決する「塾弁」ぜひ、地域に広まって、子どもたちを地域で支え合える社会になればと思いました。


取材協力   FCN株式会社
住所:調布市八雲台1-25-8

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Asari Kensuke
Asari Kensuke
事業用不動産の専門部署  業務内容:多摩エリア全域 事業用物件の空室対策や、空き家の活用、事業用不動産の売買などを行っております。 ◇宅地建物取引士 ◇賃貸不動産経営管理士 ◇不動産コンサルティングマスター
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