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成約事例 アトリエ利用物件

浅里 謙介

今回の成約事例は、アトリエ利用での物件成約事例となります。
多くのお客様で、アトリエを探すお客様がいらっしゃいます。しかし、中々ご希望に沿う物件が見つからないことが多いです。
アトリエで使用する方の予算と、現在アトリエ使用することが出来る物件がミスマッチしていることが多く、中々需要と供給のバランスが取れていないことも多いです。

アトリエで貸す物件の室内

今回ご成約した物件は、トランクルームを大きくしたような空間の物件でした。


そこで、今回のアトリエ物件のポイントとなる所をまとめてみました。面積は約24㎡(7.2坪)ほどの空間です。今回のお客様は、油絵等の絵画のアトリエを探しており、柱のない空間で、大きな絵画等の制作もあることから、こちらの物件で成約となりました。

アトリエ利用とは?

具体的に、アトリエと言っても色々な業種があります。

アトリエを探しているお客様でも、用途は様々です。具体的にイメージがしやすいのが、絵画等の制作場所となります。しかし、よくお客様の利用用途を聞くと、彫刻・木工家具製作・服飾・クラフト製作・撮影用のスタジオなど様々な使い方を想定されています。

 物件をお探しのお客様の話をよく聞くと、天井が高いことが必須であったり、入口の開口部分が2m以上必須だったりと、既存の物件を改修する必要があるケースもあります。

ただ、水回りなどは、必要ないケースもあり、古い戸建てなどでも、水回りの改修をしなくても、借りてもらえるケースもあります。

 物件の特徴と、アトリエを探している方の使用方法のイメージを、うまく共有することが必要です。

アトリエに適した物件とは?

アトリエに適した物件は、柱等がない広い空間が適しています。
特に製作等で利用する場合は、広い空間が求められます。戸建て等のアトリエ利用もありますが、間取りが小さいことが多いので、間仕切りを撤去して広い空間にする必要があります。

 また、資材の出し入れの容易さも必要になります。場合によっては、大型の資材の出し入れを行うことがあり、出し入れをする為の、開口部が広い設備が好まれます。

アトリエで貸す際の注意点は?

 アトリエで貸す際の注意点は、まずは、騒音等の「音出し作業」の確認となります。
特に、木工等の作業を必要とする場合、木を切ったり、加工する際の音の確認が必要になります。近隣に住宅が近い場合、音出しがネックになる場合があります。また、木加工時の木くずなどが、発生することもあるので、注意が必要です。

木を加工する際の音や木くずには注意が必要です

 次に気になる点は、「臭い」です。
絵画制作などの際には、油絵を利用することがあります。油絵は独特の臭いがあり、周囲からの不評を買ってしまうことがあります。また、室内に臭いがついてしまうこともあるので注意が必要です。

そして、最後のポイントは原状回復工事の範囲の確認です。
アトリエで利用する際には、取ることが出来ない汚れなどが発生することも多いです。その際に、明渡し時の原状回復をどこまで行うのか、予め確定することが必要です。
 特に住居物件でアトリエ使用する際には、次に貸し出す際に、住居として利用できなくなる可能性もありますので、原状回復ラインを明確にしておきましょう。

物件の有効活用と物件探し

当社では、多くの事業用不動産を取り扱っておりますが、住居だった物件をアトリエ等に改修してお貸しすることもあります。
不動産所有者様にとって、古い建物の改修工事をしても、居住用物件としては、貸し出すことが難しいケースもあります。そんな際には、住居ではなく、アトリエとして賃貸することも考えてみてはいかがでしょうか?

改修費も安くすみ、賃料を住居よりも上げることが出来るのが、アトリエ物件としてのポイントなります。

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Asari Kensuke
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事業用不動産の専門部署  業務内容:多摩エリア全域 事業用物件の空室対策や、空き家の活用、事業用不動産の売買などを行っております。 ◇宅地建物取引士 ◇賃貸不動産経営管理士 ◇不動産コンサルティングマスター
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